OBS Projectは2026年10月9日11時15分(日本時間)、配信・録画ソフト「OBS Studio 33.0.0」のRelease Candidate 1(RC1)を公開しました。正式版ではなく、リリース前の検証用バージョンです。ブラウザソースの基盤更新とプラグインの読み込み方式変更が含まれるため、配信現場では「すぐ本番機を更新するか」よりも、普段使う構成で検証できるかが判断のポイントになります。
OBS 33.0 RC1で確認したい変更
公式リリースノートによる主な変更は次の通りです。33.0全体の変更と、RC1で修正されたベータ版の不具合を区別して確認しましょう。
- ブラウザソース・ドックの基盤を更新:CEFを127/6533から150/7871へ更新。Webページを重ねるオーバーレイなどを使う人は、表示だけでなく再読み込み時の挙動も検証対象です。
- プラグインの読み込みを刷新:公式モジュールとサードパーティープラグインの扱いを整理。旧配置はOBS 34.0までの移行対象として残りますが、更新準備が必要です。
- RC1ではベータ1〜6の不具合を修正:ブラウザソースの再読み込みで空白になる問題、ローカルネットワークへのリクエスト失敗、音声モニタリングが一時的に有効になる問題などが対象です。安定版でも同じ問題が起きると示されたわけではありません。
詳細・配布ファイル:OBS Studio 33.0.0 Release Candidate 1(公式GitHub)
Windowsのプラグイン配置は要確認、macOSは変更なし
公式の「Legacy Plugin Locations」では、Windowsの推奨配置をC:\ProgramData\obs-studio\plugins配下に統一し、DLLをプラグイン名のフォルダー直下へ置く新構成を案内しています。従来のbin\64bit構成などはLegacy扱いです。特にProgram Files側の旧配置は、OBS 34.0以降に読み込まれなくなると明記されています。
ポータブル版はインストール先直下のpluginsフォルダーを使い、ProgramData側は無視されます。一方、macOSのプラグイン配置は変更されません。Linuxの詳細は同資料で後日案内とされています。Windows向けの移行手順を、他のOSへそのまま当てはめないでください。
配置を手作業で変える前に、利用中のプラグイン作者が配布する更新版・インストーラー・対応情報を優先して確認しましょう。古いファイルと新しいファイルをむやみに混在させると、問題の切り分けが難しくなります。OS別の配置と移行説明(OBS公式)
本番配信を控えている人の検証チェックリスト
以下は変更内容を踏まえた編集部の検証提案です。本番用の環境を維持し、別の検証環境で普段のシーンと出力条件を再現してから判断してください。
- 戻せる状態を先に用意:現在のOBS・プラグインのバージョン、シーンコレクション、プロファイル、必要素材を控えます。バックアップを作っただけでなく、復帰方法も確認しておきます。
- ブラウザソースを操作:テロップ、チャット、アラート等を表示し、再読み込み・シーン切り替え・音声モニタリングを試します。LAN内のページを参照する構成は、その実際の接続先でも確認します。
- プラグインを棚卸し:仮想カメラ、映像・音声フィルター、操作連携など、現場に必要な機能を一つずつ動かします。起動できたことだけで互換性を判断しないのが大切です。
- 録画して最後まで確認:いつもの解像度・フレームレート・エンコーダーで記録し、映像、各音声トラック、停止後のファイルを再生します。不具合の有無を運用記録に残します。
検証で音声と映像のタイミングに違和感が出た場合は、更新の影響と通常の設定要因を分けて調べましょう。OBSの音ズレを診断する手順、別トラック録音を使う場合はマイクとPC音を別トラックに記録する設定も確認できます。
正式版の提供日・個別プラグインの対応は別途確認
RC1の公開は、すべての配信構成で動作保証されたことを意味しません。参照した発表には、正式版の確定リリース日は示されていません。また、個別のサードパーティープラグインが対応済みかは、各作者の案内で確認する必要があります。正式版の公開状況はOBS公式サイトと公式リリース一覧を確認してください。
本番直前に新機能を取り込むより、必要なプラグインとブラウザソースが検証を通るか、問題が出たときに既存環境へ戻せるかを先に整理すると、更新の判断がしやすくなります。


