Googleは2026年9月23日、動画制作アプリ「Google Vids」でGemini Omni 1.1 Flashを利用したAI動画生成の更新を発表しました。1080pの生成、クリップの尺指定、シーンの延長に対応し、Googleアカウントで無償の生成枠を利用できます。ただし、無料で使えることと、無制限に生成できることは別です。
- 1080pでの新規生成と、既存のAIクリップの高解像度化に対応。
- 個人アカウントのAI動画枠は、AIアバターと合算して月6本。プランによって上限の単位も異なります。
- 受注案件では、生成枠だけでなく、素材の利用条件と納品仕様を先に確認しましょう。
今回変わったこと:1080p、尺指定、シーンの延長
Googleの発表では、新しいシーンを1080pで生成するほか、既存のAIクリップを1080pへアップスケールできます。延長時には人物や照明、周囲の環境を引き継ぐことを目指した改善も紹介されています。これはメーカーの説明であり、すべての生成結果で連続性が保証されるという意味ではありません。
公式操作ガイドは、生成動画の仕様を24fps、720p/1080p、横16:9または縦9:16としています。テキストからの新規生成では3〜10秒の尺を選択する手順が案内されています。30fpsや60fpsの案件に使う場合は、フレームレートの違いによる見え方を確認する必要があります。
今回の記事はVids内での制作機能と利用条件を扱うものです。同じモデル名が使われていても、別サービスやAPIの解像度・料金・利用枠を、そのままVidsに当てはめないでください。
無料枠と有料プランは「本数」と「秒数」を分けて確認
Googleのアカウント別機能表に掲載されているAI動画クリップの上限は次のとおりです。機能や上限は変更される可能性があります。
| アカウント/プラン | AI動画クリップの月間上限 |
|---|---|
| 個人Googleアカウント | AIアバターと合算して6本 |
| Google AI Plus | AIアバターと合算して6本 |
| Google AI Pro | 500秒 |
| Workspace Business Starter | 200秒 |
| Workspace Business Standard/Plus | 500秒 |
動画の枠と、画像生成・音声などに使うクレジットは同じ指標ではありません。職場・学校のアカウントでは、管理者によるVidsや生成AIへのアクセス制御もあります。機能が見当たらない場合は、課金の前にログイン中のアカウントと管理者設定を確認してください。
試すときは短い1カットから。保存先にも注意
パソコンでGoogle Vidsを開き、「Create AI videos」から生成を始めます。主役、場所、動作、カメラ、照明、音の意図をプロンプトにまとめ、縦横比と尺を決めてから生成します。公式ガイドは、後から使うクリップをVidsの作品に挿入しておくよう案内しています。セッションの履歴だけに頼らない運用が安心です。
現場での試し方としては、企画説明用の短いイメージカットを1本作り、人物・文字・動き・音を確認する方法が考えられます。最初から完成尺を埋めようとせず、使える品質と再生成の余裕を見積もると、限られた生成枠を制作計画に組み込みやすくなります。
納品・公開に使う前の確認事項
- 入力素材:人物写真、顧客資料、ロゴなどをアップロードしてよいか、案件ごとの承認範囲を確認する。
- 出力の確認:顔、手、文字、物の形、カットのつながり、音の不自然さを通しで確認する。1080pという数値だけで合格にしない。
- 制作仕様:縦横比、尺、フレームレート、最終的な表示サイズが用途に合うかを確認する。
- 利用範囲:公式生成ガイドには、生成画像・動画はVids内での使用向けとの記載があります。他の編集ソフトへ素材として持ち出す運用や再配布を、無条件に可能と判断しないでください。
入力から納品までの確認項目は、生成AIを制作現場で安全に使うためのチェックリストも参考にしてください。今回は公式資料に基づく整理であり、当サイトによる生成品質の実測評価ではありません。
今後の予定と一次資料
9月23日の発表では、Gemini 3.8 Flash-Liteを利用した音声合成の導入も「近日」と予告されています。今回の1080p生成の更新とは分けて扱い、提供開始済みとは判断しないようにしましょう。発表ページには日付が掲載されていますが、発表時刻とタイムゾーンは明記されていません。
- Google公式発表:Gemini Omni in Google Vids(2026年9月23日)
- Google公式ヘルプ:アカウント別の機能と上限
- Google公式ヘルプ:AI動画クリップの生成手順・仕様・注意事項


