Evotoは米国時間2026年9月22日、写真編集ソフト「Evoto Desktop 8.0」などの更新を発表しました。写真を選んで補正し、納品するまでの工程をまとめる更新です。動画向けの「Evoto Video 1.6」には編集ソフトとの連携や課金変更も示されており、写真と動画を扱う制作現場では、機能と利用条件を製品ごとに分けて確認する必要があります。
公式イベント告知の開始予定は9月22日13時(米東部夏時間)、日本時間では9月23日2時です。発表後の公式記事は9月23日付で掲載されています。
Desktop 8.0:写真選別から納品までをつなぐ
公式発表ページでは、出来事の流れを考慮した写真選別と、取り込み・選別・補正・書き出し・納品をつなぐワークフローが中心に置かれています。大量の写真を扱う撮影者にとって、補正そのものだけでなく、選び直しやフォルダー整理の手間が検討ポイントになります。
発表記事では、婚礼写真を場面別に整理する機能、自然言語での写真検索、工程テンプレートなどを紹介。Lightroom Classicとの連携も挙げられています。ただし、導入するだけで納品判断を任せられるという意味ではありません。似たカットでも表情や依頼主の希望によって採用基準が変わるため、最終選別は人が確認する運用が適切です。
Video 1.6:人物補正を編集工程へ
同時発表のEvoto Video 1.6には、手動の色調整やスコープ、Premiere ProとDaVinci Resolve Studio向けの人物補正プラグインが含まれます。発表上の対象はResolve Studioであり、無料版でも同じように使えるとは確認できていません。
Videoの公式ダウンロードページには、バージョン1.6.0-64、更新日2026年9月21日と表示されています。対応OSの表示はWindows 10/11、macOS 12以降です。発表日と配布ページの更新日は別の情報として扱い、OS・編集ソフトの細かな対応バージョンやプラグインの導入条件は、利用する環境で確認してください。
編集ソフト自体の変更点は、当サイトのPremiere・After Effects更新の記事、DaVinci Resolve 21.1の記事も参考になります。これらの更新と、Evotoプラグインの互換性確認は別に行う必要があります。
動画の課金説明には公式資料間の相違がある
発表記事は、高フレームレート動画の二重課金を廃止し、同じ素材の再書き出しでは新しく処理した部分だけを課金すると説明しています。一方、公式料金FAQには、30fpsを超える場合の係数を2とし、再書き出しでも再課金する説明が残っています。資料の記載が一致していないため、全利用者に同じ新条件が適用済みとは断定できません。
Videoは写真用とは交換できない「vCredits」を使用します。写真用の残高があることと、動画を追加費用なく書き出せることは同義ではありません。購入前にはVideoの料金ページとアプリ内の消費量表示を照合し、特に60fps素材や修正版の再納品を想定した短いテストで条件を確認しましょう。相違が解消しない場合は公式サポートへ確認するのが確実です。
制作環境へ入れる前の確認項目
- 写真選別:既に選別済みの小さな案件を使い、残したい表情や重要な場面が落ちないか比較する。
- 動画品質:肌の質感、動きのある場面、髪や輪郭、色のつながりを実際の書き出しで確認する。静止プレビューだけで納品品質を判断しない。
- 料金:フレームレート、処理範囲、同じ素材の再出力で表示される消費量を記録する。
- 素材管理:元データと既存プロジェクトを残し、複製した素材で試す。クライアント素材の外部処理が許可されるか確認する。
Videoの公式FAQにはクラウド処理を利用する旨の説明があります。ただし同FAQには、今回発表された手動色調整について未対応とする記述も残っており、最新バージョンへの反映状況に注意が必要です。機密素材は、現在の処理方式と契約上の扱いを確認してから投入してください。
今後は配布情報と条件の整合を確認
Desktop 8.0の発表は確認できる一方、Desktopのリリースノート一覧では8.0の詳細を確認できていません。今後、利用するビルドの変更履歴、プラグインの対応条件、動画課金FAQの更新を確認する必要があります。納期直前に制作環境全体を切り替えるのではなく、小規模な検証で選別精度・書き出し品質・費用の3点を確かめてから導入を判断してください。


