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Kdenlive 26.08公開|トラック並べ替え・複数クリップ速度変更を追加

Kdenlive 26.08.0のタイムライントラックと公式ロゴを配したアイキャッチ
ロゴ出典:Kdenlive公式「Trademark and Logo」。Kdenlive™, Kde’n’live™ and the playhead logo are trademarks of KDE e.V.

無料のオープンソース動画編集ソフト「Kdenlive」の最新版「Kdenlive 26.08.0」が、2026年8月31日に公開されました。今回の更新では、タイムラインのトラック並べ替え、オーディオトラックの自動作成、複数クリップの一括速度変更など、編集操作に直結する機能が追加されています。

この記事では、Kdenlive公式のリリースノートとダウンロード情報を基に、確定している変更点、制作現場への影響、更新前に確認したいポイントを整理します。

目次

Kdenlive 26.08.0で何が変わったのか

Kdenlive公式は、26.08.0を2026年8月31日付で発表しました。新機能だけでなく、11件のクラッシュ修正、コンポジションやシーケンス作成に関するUndo/Redo処理の改善、クリップとコンポジションを読み込むQMLコードの近代化も含まれています。

  • タイムラインのトラックを並べ替え可能
  • 必要数が足りない場合にオーディオトラックを自動作成
  • 複数クリップの再生速度をまとめて変更
  • クリップ間の空白へマーカーを追加
  • 選択範囲を元のタイムラインに残したまま新しいシーケンスへコピー
  • タイトルエディターのスナップ、角丸、要素のコピー&ペースト
  • Shift+クリックによるオーディオトラックの追加ソロ再生

編集現場で注目したい3つの変更

1. トラックを後から並べ替えられる

長尺動画や複数カメラの案件では、編集が進んだ後に「会話」「Bロール」「テロップ」「効果音」などの並びを整理したくなる場面があります。26.08.0では、待望されていたトラックの並べ替えに対応しました。案件途中でもタイムライン構造を整理しやすくなります。

2. 複数クリップの速度をまとめて変更できる

複数クリップを選択し、Ctrlキーを押しながらタイムライン上でドラッグする方法、または「Clip Speed」ツールから再生速度を一括変更できます。短尺動画のテンポ調整や、同じ撮影条件の素材をまとめて扱う場合に、個別設定の手間を減らせます。

3. 音声トラック不足を自動で補う

音声を含むクリップをタイムラインへ追加した際、必要なオーディオトラックが不足していれば自動作成する機能が加わりました。素材のチャンネル構成に合わせた準備を簡略化でき、音声付き素材を多く扱う編集で効果が見込まれます。

安定性と互換性で確認したい点

今回のリリースは11件のクラッシュ修正を含みます。公式の変更履歴では、タイムリマップのキーフレーム選択、プロジェクトを開く際の自動保存ファイル処理、タイトルクリップのタイムリマップ、マルチカム表示などに関する修正が挙げられています。

一方で、既存プロジェクトやサードパーティー効果との互換性が、すべての環境で保証されたとまでは公式発表から確認できません。納品中の案件へ適用する場合は、プロジェクトファイルと素材を複製し、短いテスト書き出しを行ってから本番環境を更新するのが安全です。

対応OSと入手方法

公式ダウンロードページでは、Kdenlive 26.08.0をWindows、Linux、macOS向けに提供しています。Windows版はWindows 10以降、macOS版はmacOS 13 Ventura以降が要件として案内されています。macOSはApple Silicon版とIntel版が分かれているため、使用中のMacに合うパッケージを選んでください。

更新前のチェックリスト

  1. 編集中のプロジェクトと素材を別の場所へバックアップする
  2. 使用しているOSが公式要件を満たすか確認する
  3. プラグイン、GPU処理、書き出しプリセットをテストする
  4. 代表的なプロジェクトを複製し、読み込みと短尺書き出しを試す
  5. 共同制作では、参加者全員のバージョンをそろえる

同じく動画・3D制作ソフトを更新する際の考え方は、Blender 5.2.1 LTSの修正内容と更新前チェックも参考になります。

確定事項と今後の確認点

確定していること:Kdenlive 26.08.0は公開済みで、トラック並べ替え、複数クリップの速度変更、オーディオトラック自動作成、11件のクラッシュ修正などが公式に案内されています。

現時点で断定できないこと:個々の制作環境、既存プロジェクト、外部プラグインでの完全な互換性や動作安定性は、実機テストが必要です。公式のデイリービルドはテスト用途とされ、プロジェクトを破損する可能性があるため、通常制作には安定版を選んでください。

公式一次資料

アイキャッチのロゴ出典:Kdenlive公式「Trademark and Logo」。Kdenlive™, Kde’n’live™ and the playhead logo are trademarks of KDE e.V.

NEXT STEP

学びを、次の現場と仲間へ。

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この記事を書いた人

梶原綾祐のアバター 梶原綾祐 株式会社OCTA CREATION

株式会社OCTA CREATION 取締役。
レコーディングエンジニアを経て、現在は映像制作・ライブストリーミングなど多岐に渡り活動中。

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