Avidは2026年8月27日(米国時間)、Media Composer 2026.8を9月1日に提供すると発表しました。話者を手がかりにマルチカムのカット候補を作る「PhraseFindAI Multicam Auto Cut」、文字起こし編集、OpenTimelineIO 2.0対応、Shared Projectsの対応範囲拡大などを含みます。
一方、第三者製共有ストレージを使う共同編集は契約階層や構成条件が変わります。更新前に、現在のストレージ、Media Composerのプラン、Avid NEXIS Clientのバージョンを確認しておく必要があります。
Media Composer 2026.8は9月1日提供予定
Avidの公式発表によると、Media Composer 2026.8は2026年9月1日に提供開始予定です。編集作業の自動化、文字起こしを使った編集、他ツールとのタイムライン交換、共同編集環境の更新が柱です。
- PhraseFindAI Multicam Auto Cut:文字起こしと話者情報を使い、マルチカム素材のカット候補を自動生成
- Transcript Tools:文字起こしを使った検索・編集ワークフローを強化
- OpenTimelineIO 2.0:タイムライン交換用アダプターを更新
- Shared Projects:StandardとEnterpriseのプラン別に対応範囲を整理
- Media Composer First:トラック数とプロジェクト解像度の制限を撤廃
AIマルチカム編集と文字起こし機能
PhraseFindAI Multicam Auto Cutは、インタビューや対談、ポッドキャスト収録など、発話者の切り替わりが編集点になりやすい素材を想定した機能です。Avidは、話者を識別して最初のシーケンスを組み立てることで、編集者が細部の調整や演出判断に時間を振り向けられると説明しています。
自動生成されたカットは完成稿ではありません。発話の重なり、リアクション、間、視線、音声のつながりを確認し、編集者がタイミングを調整する前提で使うのが安全です。
Shared Projectsと共有ストレージの要件
共同編集環境では、使用するストレージと契約プランの確認が重要です。Avidのナレッジベースでは、2026.8への更新に伴う条件を次のように案内しています。
- Avid NEXIS上のShared ProjectsはStandard以上で利用可能
- 認定された第三者製共有ストレージを使うサポート対象ワークフローはEnterpriseが必要
- Avid NEXISユーザーが2026.8へ更新する場合は、NEXIS Client 2026.6以上を確認
- 現在のMedia Composerバージョンを維持する利用者には、直ちに操作は求められていない
第三者製ストレージは、製品名だけで互換性を判断できません。対象製品、接続方式、サポート条件はAvidまたは販売店に確認してください。
確定していること・未確定のこと
確定していること
- Media Composer 2026.8は2026年9月1日に提供予定
- AIマルチカム編集、文字起こし、OpenTimelineIO 2.0、Shared Projectsの更新を含む
- AvidはIBC2026(9月11日〜14日)で将来機能を紹介予定
現時点で未確定のこと
- 「Ready to Edit」、Geminiを使うパネル、ブラウザベース編集はIBCでのプレビューであり、9月1日の正式提供機能とは限らない
- 日本向けの価格、対象契約、第三者製ストレージの個別認定条件は、契約や構成ごとの確認が必要
編集現場が更新前に確認すること
- 進行中プロジェクトと共有設定をバックアップする
- 使用中の共有ストレージとMedia Composerのプランを照合する
- Avid NEXISを使う場合はNEXIS Clientのバージョンを確認する
- 入出力機器、プラグイン、連携ツールの対応状況を確認する
- 本番案件へ適用する前に複製プロジェクトで動作を検証する
公式一次資料
- Avid公式発表(2026年8月27日)
- Media Composer 2026.8の新機能
- 第三者製共有ストレージを使うShared Projectsの要件
- Media Composer 2026.8 Customer FAQ
アイキャッチ画像出典:Avid公式プレスリリース(2026年8月27日)。画像は公式掲載素材を改変せず使用しています。


