Atomosは2026年9月11日、19型4K HDRモニター「Shogun AV-19M」を発表しました。NDI HX3と従来のSDI・HDMIを扱える、ラック搭載型の確認用モニターです。発表時刻は公式資料に記載されていません。
重要なのは、NDIは最大4ソースを同時表示できる一方、SDI・HDMIは単一ソースの全画面表示という違いです。録画機やスイッチャーを置き換える製品ではなく、すでにある制作システムへ確認画面を追加する選択肢として検討できます。
何が発表された?発売予定と価格
公式発表では2026年10月に提供予定。希望小売価格は1,899米ドル/1,899ユーロで、現地税は含みません。日本国内の販売価格と具体的な発売日は、今回確認した公式資料では確認できませんでした。海外価格の円換算を国内価格として扱わないよう注意が必要です。
製品ページには在庫表示と「Ships October 2026」の両方があります。現場の使用日が決まっている場合は、表示だけで即納と判断せず、販売店へ入荷日と出荷日を確認してください。
NDIとSDI・HDMIで違う表示条件

| 入力 | 公式に示された表示 | 構成を決める際の注意 |
|---|---|---|
| NDI HX3 | 1ソースの全画面、または最大4ソースの4分割 | 送信側のNDI方式とネットワーク構成を確認 |
| SDI | 単一ソースの全画面 | SDIカメラ4台を直接4分割表示する前提にしない |
| HDMI | 単一ソースの全画面 | NDIやSDIとの混在4分割を前提にしない |
端子は12G-SDI入力・出力が各1系統、HDMI入力・出力が各1系統です。音声の外部モニタリング向けにXLR出力も備えます。公式発表は、4分割表示をNDIソースの機能として説明しています。
たとえばカメラ4台の映像を一覧で見たい場合、「映像が4本ある」だけでは条件を満たしません。各送信機器の方式、接続先、必要な変換機器を含めて構成を確認する必要があります。NDI自体の概要は用語辞典「NDI」も参照してください。
Shogun AV-19とは別物。録画・切り替えは搭載しない
AV-19Mの製品ページは、録画とライブスイッチングを内蔵しない専用モニターと明記しています。「Shogun」の名前やシリーズ共通の説明だけから、収録機能まで備えると判断しないことが重要です。
既存のスイッチャーとレコーダーをそのまま使い、別のスタッフ用に映像確認を増やす用途が検討の出発点になります。逆に、カメラの個別収録や本番映像の切り替えも1台で行いたい場合は、必要機能を別機器で用意する構成と比較してください。
画面と設置条件で確認したいこと
公式仕様は19型・3840×2160、輝度1,200nit、10-bit表記は8+2 FRCです。露出やピント確認には波形、フォーカスピーキング、EL Zoneなどの補助表示を使えます。
本体寸法は482×310×60mm、重量5.22kg、ラック高7RU。VESAマウントは非対応、動作電力は75Wと記載されています。一般的なモニターアームへ取り付ける前提ではなく、ラックや運搬ケース、電源を合わせて検討してください。可搬用の専用フライパックは別売です。
ここからは導入前の実務上の確認です。画面が大きくなっても、設置距離や視線の高さが合わなければ確認作業はしにくくなります。機材表には本体だけでなく、ケース込みの重量、ケーブルを接続した状態の奥行き、搬入動線も記録しておくと、現場での組み直しを減らせます。
購入・現場投入前のチェックリスト
- 何を確認する画面か:カメラ単体、複数NDI、スイッチャー出力など、担当者と目的を先に決める。
- 入力方式:機器名だけでなく、送出解像度・フレームレート・NDI方式を照合する。
- ネットワーク:実際の送信機器とスイッチを使い、必要本数を同時表示して安定性と遅延を試す。「低遅延」の説明を実測値として扱わない。
- 録画系統:本機へ映像が出ていても収録できているとは限らない。録画機側の状態とファイル再生を別に確認する。
- 色と表示:Log・LUT・HDRの設定を制作側と揃える。キャリブレーションを行う場合は、対応プローブ、アプリ、別売ケーブルの組み合わせを購入前に確認する。
- 納期と総額:国内販売条件、電源・ケース・変換機器を含む見積もりを取り、本番直前の初導入を避ける。
現段階では国内の実売価格・具体的納期と、各現場の構成での動作は未確認です。発表済み仕様と、販売店への確認・実機テストが必要な部分を分けて検討しましょう。


